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顧客を引きつけるチラシの量

われわれ不動産屋がこんなことをするのか。それは別にお客さんを編しているわけではなく、あくまでもお客さんに希望を持たせ、安心していただくための手法のひとつなのである。売買で客をつかみ、早く商売ができるかどうかは、不動産屋、不動産会社自体、どれだけその店、会社ががんばっているか、どれだけ力があるかということにつきる。その表れがチラシである。不動産屋のチラシほど、その会社の方針、信頼性を明確に表しているものはないと思う。不況の時期に「高く買います」という広告はありえないのに、ときどきそういうチラシや電柱の張りビラを見かける。それよりも、具体的にどんな物件を求めているかがはっきりと記されているほうが信用できる。たとえば、戸建てなら「築何年以下」、宅地ならどんな場所か、広さはどのくらいか、といったことである。内容を示さないで「高く買います」では、いかにもインチキ臭く、信用できない。さらに、チラシの量はその会社の力でもある。大量にまかれればまかれるほど、その会社の潜在的な顧客が増える。売りの客なら、これはと思った会社の無料査定に応じてくるから自分の会社の持ち客となる。直接電話してきたり、営業所に来たお客さんも入れて、ひとりの営業マンが常時、二十、三十人の顧客リストを持っているのが普通である。